子どものワクチンFAQ

子どものワクチンFAQ

このFAQは随時更新します。

子どもへの必要性

Q: 子どもは無症状か軽症で済むと聞いている。ワクチンが必要ですか?
A: それはデルタ変異体までの話です。オミクロン変異体から子どもの感染が急増し、脳症や肺炎、MIS-Cなど重篤な症状となる子が200人単位で出ていますし、2022年1月‐8月に41名が死亡しています。このうち約9割がワクチン未接種でした(国立感染症研究所の報告)。

Q: 第7波では200万人の子どもが感染して重篤化したのは200人ほど。1万人に1人なら、気にすることないのでは?
A: その1人に、どんな子どもがなりやすいかがわかっていません。2/3は基礎疾患のない子どもたちでした。リスクの高い子と低い子が事前にわからないので、備えられない。その1万人に1人に、お子さんが該当することも十分にあり得ます。避けられるリスクは避けたほうがいいでしょう。

Q: 知り合いの子どもは高熱が出て大変だったようだが、入院したらすぐに快復し、もうケロッとしている。ワクチン未接種でも問題はない気がするが。
A: 私たちが恐れているシナリオは、第7波以上の感染者が病院に殺到すると、満床などの理由で十分な治療を受けられない子どもが多数、出てしまうことです。そうなってしまうと、脳症が急増したり、死亡が増えたりしかねません。入院の必要な子どもは全員が入院できるようにしたい。そのためにも、重症化を防ぐ効果が明白なワクチンで、病院に行くことなく軽い症状のまま快復する子を増やしたいのです。これが全員ハッピーなシナリオです。なによりお子さんが苦しい思いをしなくて済みます。

Q: 子どもは軽症ばかりで重症は滅多にないと聞く。「苦しい思い」は言い過ぎではないか。
A: その「軽症」と「重症」は医学用語で、肺炎症状が軽いこと/重いことを示しています。症状が軽いという意味ではないのです。第7波では、40度を越える高熱にけいれんを起こし、激しい咽頭痛に水ものめず、脱水症状をおこしてぐったりしている子どもが多かったのが現実。見ているこちらも苦しくなるような症状でも、肺炎がたいしたことないと「軽症」に分類されてしまいます。誤解なさらないでください。

Q: 我が子は残念ながら、もう感染してしまっている。自然に免疫がついたから、ワクチンは不要だと思う。
A: 感染した子どもさんこそ、ワクチンをうつべきなんです。自然感染とワクチンの両方で、とてもいい免疫がつきます。また、自然感染を数回繰り返すと、重症化したり、後遺症が続いたりすることもわかっています。

Q: 親にとってのメリットはなんでしょう。
A: ズバリ、看護の負担が減ることです。軽い症状で済めば、それだけ精神的にもラク。なにより、ワクチン接種で子どもが吐出するウイルス量が減りますから、子どもから感染させられるリスクも小さくなる。これはとても大きいことです。オミクロンから、子どもが親にうつす例が増えており、そのうちの何名かは亡くなっています。こんな不幸があるでしょうか。ワクチンで防ぎましょう。

Q: 子どもにワクチンが普及したら、マスクを外せるでしょうか?
A: 変異体の状況も関係しますので、なかなか返答しにくいご質問ですが、少なくとも「感染者が減っている時期ならば、マスクを外せる場面が増える」ことは確実でしょう。たとえば授業中は外せるようになると思います。それでも着用したほうがいいのは、休み時間のとっくみあいなど、距離がとても近い場面ですね。マスクは飛沫感染を防いでくれる最強のツールです。

安全性

Q: メリットはわかりましたが、まだ治験中の安全性が不明のワクチンを子どもにうてというのは抵抗があります。
A: 世界で49億人に接種され、毎日、その効果や安全性が世界規模で観察されているワクチンです。治験は中長期の影響をみるものが続いているだけで、初期に必要な治験はもちろん終わっています。

Q: ワクチンを接種してもう1,900人が亡くなっているというブログを読みました。正直、怖いです。
A: ワクチンの安全性を確認するために、「接種後に起きたよろしくないこと」(有害事象)はすべて報告することになっています。その1,900人の中には、老衰の方も、がんの方もいる。この段階では「前後関係」であって、因果関係ではありません。ワクチンは最初、高齢者から接種しましたので、当然に有害事象は多くなりました。
なぜこれを集めているかというと、想定外の副反応がないかを確認するためです。都合よくデマに利用されていますが、有害事象がすべて公開されているだけでも、安心できます。

Q: 有害事象だとしても、インフルエンザのそれと比べると、新型コロナワクチンのほうが数が多い。やはり何かあるのでは?
A: インフルエンザワクチンと新型コロナワクチンとでは、接種の人数も回数も桁違いです。有害事象が多くなるのは当たり前です。

Q: 私はモデルナを2回うちましたが、そのたびにひどい副反応で辛かったです。子どもにこんな思いをさせられません。
A: 安心してください。子どもは接種量を少なくしていますので、とても副反応が軽く済みます。感染予防より重症化予防を重視した接種となっています。あ、それと、どのワクチンでもいいので、2回ではなく3回接種してください。コロナワクチンは3回接種で、とても強力な免疫がつくことがわかっています。

Q: ワクチンの副反応で心筋炎になったりすると聞いた。心臓に影響が出るのはかなり怖い。
A: ワクチンは感染の予行演習です。身体に敵を覚えさせ、戦う能力をつけます。ということは、ワクチン接種で起きることは、感染によって、もっと大規模に起きるということです。ワクチンの副反応より、感染しての反応のほうが危険です。なお、接種後1週間くらいは、激しい運動を避け、風呂ではなくシャワーで過ごしましょう。身体に負担がかかるからです。

※当初は2022年9月末日でワクチン無料接種が終わる予定でしたが、2023年3月末日まで延長されました。

 

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